まずは、よもやま話から。
8月15日に富士スピードウェイで開催された軽自動車の耐久レースで、あるチームに入れていただき参加しました。
当初、台風7号が富士スピードウェイの辺りを直撃する進路予想で、中止だと思っていたのですが、台風の進路が西寄りとなり、大雨予報ですが開催決定となりました。
大雨であっても主催者としては、ビジネス的にはやりたいのは分かりますけど、やるのかぁ~、戦々恐々。
前日から富士スピードウェイに行って、御殿場市内で前夜祭。がんがん雨が降ったり止んだりです。
そして、レース当日。雨が上がったではないですか!
路面はウエットでしたが、どんどん乾いていき、僕が走るお昼前には完全にドライ!
お盆の時期としては、曇り空でもあり、暑さはマシで、良かった、良かった。
軽のレースですが、遅い車から速い車まで、いろんなクラスがあり、僕の乗った車は一番遅いクラスなので、速い車が迫ってくるわ、すれすれで抜いていくわで、緊張しました。
ビートはパワーがないけど、ミッドシップなので、フロントが軽くて、コーナーで良い感じで旋回するし、とっても楽しい車です。
遅い車で富士を走ることで、良い勉強になりました。
僕が走った後も、しばらくは空模様も良い感じでしたが、だんだん暗くなってきて、雨が降り始め、セーフティーカーが入って低速走行の時間が長くなりました。
レース再開になると、ウエットの路面でスピンがあちこちで起きていました。
そして、レース終盤は雨も止み、路面も乾き始め、低速走行が長かったことで、どの車も燃料に余裕があるため、すごいバトルになっていました。
観ていて楽しかったです。
今回、愛知県にある会社のチームに入れていただいたのですが、車を作って、調整して、整備して、走る・・・これができるって、素晴らしい会社だと感動しました。
なかなかできない体験をさせてもらいました。
ありがとうございました。
「日本のデザイン業界はこれで良いのか?」
UXデザインについて理解が深まるにつれ、これはエンジニアが自分なりに工夫して何とかなるものではないことを確信しました。
エスディーテックのデザイナは、
人間中心設計(Human Centered Design、以下、HCDと称する)というプロセスでデザインをしています。
このプロセスの各ステップで用いられるいろんなメソッドがあり、それらのメソッドのベースになる学問があります。
心理学、認知科学、行動経済学、感性工学、等々。
エンジニアが学んできたこととは、まったく違います。
エンジニアが頑張ってカバーできるわけがありません。
だからデザイナとチームで取り組まないと、システムのUXが良いものになるはずがないのです。
僕はデザイン会社と組むことを考え、デザイン会社を探し、当たっていきました。
そこで分かったことは、先生とアシスタントで構成される小規模なデザイン会社が多いことでした。
数十名のデザイナが居る会社もありましたが、何よりも問題を感じたのは、エンジニアが居るデザイン会社がないことです。
なお、これは15年前の話であり、現在はデザイナとエンジニアが居る会社が、少ないですが、存在するようになってきています。
当時、テクノロジーに明るいデザイン会社がないことに問題意識を持ち、自分の会社でデザイナを採用して、デザインエンジニアリングをやろうと決意しました。
そうしてデザイナを何名かメンバーに加えて、デザインとエンジニアリングの両方が必要とされるデザインのコンペに参加するようになりました。
コンペの相手は、みな海外のデザイン会社ばかり・・・
そう、欧米の多くのデザイン会社は、エンジニアが居て、テクノロジーに明るいのです。
テック企業かと思うくらい、テクノロジーに明るいのです。
デザインエンジニアリングが当たり前なのです。
そして、いくつかのコンペに参加して、我々以外は全部外資系ということが続き、日本国内の案件で、こんなことで良いのかな?と疑問を持ち、じゃあ、これらの外資系デザイン会社に対抗できる会社を作ろう!
と考えたのが、エスディーテック設立に繋がっていきました。
欧米ではデザイン会社がエンジニアもチームに入れているだけでなく、
ITサービスの企業、なかでもコンサルティング力の高い企業は、デザイナを入れています。
日本のデザイン会社は、エンジニアが不要だと考えているわけではないのです。
デザイナとは人種の違うエンジニアを入れることは難しいとかもありますが、何よりもエンジニアを採用して商売になる状況を作り出せるかで、躊躇していたのではないかと思います。
僕はソフトウェア開発会社として、既に商売になっていたUI開発の付加価値を、デザイナを加えることで、向上させながら進んで来られたことが良かったのだと思います。
さて、エスディーテックの売上の60%くらいは自動車のHMI(ヒューマンマシンインタフェース)関連です。
設立当初は80%以上でした。
どうしてこうなったのか?
僕がクルマ好きであることは間違いないのですが、クルマ好きだからではなく、クルマを狙った理由があります。
次回は、このあたりをお話したいと思います。