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川端一生のブログ:UXとUIの関係とは

今回も、よもやま話から。

7月初旬に、久しぶりに富士スピードウェイに行ってきました。 朝まで雨でしたが、すっかり止んで富士山が顔を出しました。暑いです。

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サーキット走行時、エアコンはOFFにします。 ONだとパワーを取られ、燃費も悪くなります。

フルアクセル、フルブレーキで走るのはとても楽しいですが、今日は楽しい云々ではなく、安全の確保について話します。

富士のスポーツ走行は、1回30分ですが、寒い冬であっても汗だくになります。 僕の場合、何本か走れば、翌日は筋肉痛です。

コーナリング時のGは強く、それに耐えて身体を支えるのは、両足とハンドルを持つ両手だけ。 足と腕に力を入れるために、腹筋や背筋も使います。

バケットシートと6点式シートベルトを装着し、身体を固定することで、 安全性を高めるとともに、Gに耐える力が軽減されます。

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普通のシートベルトでも、衝突時に身体が固定されますが、車が横転した場合とかを考えると、 圧倒的に安全だと思います。

サーキット走行時、長袖・長ズボンを着て、グローブをすることが義務付けられています。 ジーンズにトレーナーでも走行できますが、僕は耐火性のあるアンダーウェアを着て、 耐火性のあるレーシングスーツを着ています。

次にヘルメットとハンスです。

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左がヘルメットで右にあるのがハンス
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ハンスを装着した状態

ハンスはヘルメットより高額でした。重要なアイテムなのです。

高速での衝突時、身体はシートベルトで固定されていますが、重量のあるヘルメットを被っていて、 そもそも重い頭は固定されていません。 どうなるかと言うと、首が伸びて頭だけ持っていかれ、そして反動で戻る…首の神経を損傷してしまいます。

ハンスをヘルメットに装着し、ハンスを肩からかけるシートベルトで押さえることで、頭が固定されるのです。

あと、車のメンテナンスをしっかりしておくことは、言うまでもありません。

激しく車がぶつかるとか、車が燃えるとか、頻繁に起こることではありませんが、 もしもに備えておくことが、どんな遊びでも大切だと思います。

スピードを出すのが好きな方は、一般道では道路交通法を守り、サーキットで楽しみましょう。


「UXとUIの関係とは」

多くの方が、「UI/UX」と一括りで言います。

しかし、UXとは何か? UIって何? UIとUXの関係とは? と問いかけても、明確な回答はなく、多くの方が曖昧にフワッとした感覚で 「UI/UX」と言っているように思います。

UXとは製品・サービス(以下、ここではシステムと称します)を通じて得られる体験であり、 ユーザー体験と称されています。

ユーザーは何かの目的があってシステムを利用するのですが、目的はユーザーによって違うこともあります。

ECサイトを訪れる人は、明確に買い物を目的とする人も居れば、 広告に反応して何気なく訪れる人、暇つぶしが目的の人も居ます。

そして、そのシステムの利用を通じて体験があり、体験の良し悪しで、 ECであれば商品を買う/買わない、また訪れる/訪れないが結果として出ます。

ユーザーにとってはシステムの良し悪しはどうでも良いのですが、良し悪しの判断はされています。

さて、エンジニアとしては、UXはユーザー体験というもので…で終わるわけにはいきません。 開発できません。

デザイナが定義したUXを具現化するのがエンジニアの仕事ですから、 エンジニアにとってUXとは開発するシステムの目的になります。

そして、その目的を実現するための手段がUIになります。

エンジニアは具現化するUXがシステムの目的としてクリアに見えている必要があり、 そうしてUIの開発も可能になります。

エンジニア視点で考えると、UXは目的で、UIはそのための手段という捉え方で良いかと思います。

UXが食事をすることであれば、箸やフォーク、ナイフ、お皿などの食器がUIです。

和食やイタリア料理を食べるという体験、 そこで発生する、美味しい、美味しくない、満足、不満、高い、安い、という感覚…人によって違いますが、 主観が発生します。

レストランでの食事は、空腹を満たすことだけが目的なら、レストランはUIですし、 そのレストランで食事を楽しむことも目的なら、レストランはUXでもあります。 心地よい、楽しい、とかで、また来る、来ないと思うことは、食事の味だけでない要素です。

旅行で鉄道を使う場合、列車はUIですが、その列車に乗ること自体も目的であれば、列車はUXになります。 海外からの旅行者にとって、新幹線に乗ることは、多くの場合、目的になっていると思います。

UIでもあり、UXでもある場合は、良いUXを思い描いて設計し、そのためのUIを考えることになります。

ここでやっかいなのは、UXは体験を通して感じるもの、すなわち、主観だということです。

主観となると、エンジニアにとってはロジカルに捉えられず、取り扱いに困るのではないでしょうか? エンジニアが自分なりに考えたとして、それはそのエンジニアの主観であって、 ユーザーの主観を捉えているのでしょうか?

デザイナは、自分とはまったく違うタイプのユーザーを対象にしたUXを定義して設計します。 そこにはロジックがあります。

デザイナは右脳型で、エンジニアは左脳型というイメージを持っている人が居るかと思いますが、 そうではなくて、デザインはセンスではなくロジックなのです。

もちろん右脳は大いに使いますが、右脳を大いに使うのはエンジニアの場合でも同じだと思います。

次に、UIとUXの関係で意識しておく必要があるのは、UXがうまく考えられていないと、 いくらUIで頑張っても、どうしようもないということです。

どんなに素晴らしい食器を用意したところで、食事が美味しくなければ、悪い体験にしかなりません。

UIが良ければUXが良くなるとは限らないのです。

逆に、美味しい料理を出したとしても、切れないナイフや汚れたお皿では、良い体験にはなりません。

外食する時は、多くの場合、お店で過ごすことが目的でもありますので、 店員の態度が悪くサービスが悪ければ、良い体験にはありません。

UIが悪くて、良いUXになることはありません。

まずUXを定義し設計する。そして、そのUXを実現するためのUIを定義し設計する。 これがしっかりできていれば、安心してシステムの開発に邁進しましょう。

どんな人にどのように喜んでもらいたいのか… これが鮮明にイメージできていれば、良いシステムができるのだと思います。

次回は、UIとはコストである?について話をしたいと思います。